肛門科の診察というと、今でも”恥ずかしい”、”痛そう”、”すぐに手術されそうで怖い”と思われる方が多いようです。でもご安心下さい、専門医の肛門科では、患者さんに恥ずかしさを感じさせないように、なるべく苦痛を与えないように、さまざまな配慮や工夫を凝らしています。一日でも早く勇気をもって肛門科を受診し、悩みを解消しましょう!
プライバシーを重視した痛みの少ないおしりの診察や痔の最新治療をご希望の方は、豊永医院の外来にお越し下さい。詳しくはこちら(Tel 0948-22-5423)
福岡市近隣の方は福岡山王病院 外科の豊永医師の診察を電話でご予約ください(水曜午後)。(℡ 092-832-1226)
診察から治療までの流れです
肛門科を受診する前の準備
- あらかじめ自分の症状を整理しておくと、診察もスムーズに進みます。
 - 事前に電話で診療時間などを確認しておくと安心です。
 - その際、予約ができればしておくと待ち時間も少なくなるでしょう。
 - 診察時はパンツやズボン、スカートをずらして診察しますので、着脱しやすい服装にしましょう。
 
問診
- 診察のはじめは問診です。
 - 診察前に問診票に病気の経過や症状の程度などを記入してもらう事があります。
 - また、医師により直接症状を尋ねられる場合もあります。
 - 診察室は防音にして、話し声が外にもれないように配慮しています。
 - 診察前の問診で、勇気を出して正直に、悩みを伝えることが大切です。
 
診察

- 診察台に横向きに寝る体位をとります。
 - 下着は全部は脱がずに、少しずらすだけで診察を受けることができます。
 - また、タオルなどをかけて配慮します。
 - 視診:まず肛門の外側の状態をよく見てみます。
 - 触診:次に肛門の周囲を触ってみます。
 - 指診:肛門の中に指を入れて痔の状況を確かめます。
 - 医師はゴム製の手袋を着け、指先には滑りを良くするゼリーを塗って、患者さんに苦痛を与えないように配慮します。
 - 痛みがひどい場合などは無理には行いません。
 - 肛門鏡:肛門をひろげて観察する診察器具です。
 - 痔の位置や大きさなどを確認することができます。
 - 肛門鏡にはゼリーを塗って、患者さんに苦痛を与えないように配慮します。
 - 直腸鏡:肛門より奥の直腸の状態を観察したいときに使います。
 - 直腸鏡にもゼリーを塗って、患者さんに苦痛を与えないように配慮します。
 
検査
さらに必要に応じて、さまざまな検査を追加して行うことがあります。
血液検査
- 出血のあるかたの貧血の有無や、痛みのある方の炎症の程度を調べます。
 - 梅毒、ヘリコバクターなどの細菌感染や、肝炎、ヘルペス、エイズなどのウィルス感染を調べることもできます。
 
大腸内視鏡検査
- 出血のある方では、大腸からの出血の有無を調べます。
 - 最近増えてきた大腸がんや大腸ポリープをみつけることができます。
 - 腹痛や下痢のかたには、大腸の炎症の有無を調べます。
 - 直腸反転観察で、痔の詳しい状態や術後の経過を確認することもできます。
 
細菌培養検査
- 肛門皮膚炎、肛門周囲膿瘍、大腸炎などいろんな感染性疾患の病原菌を調べます。
 
腹部レントゲン検査
- お腹の中の便やガスのたまり具合を見ます。
 - また便秘の患者さんには経口マーカーを飲んでもらって小腸~大腸の腸の動きを詳しく調べます。
 
肛門超音波検査
- 痔瘻や肛門周囲膿瘍の場所や大きさ、深さを詳しく調べます。
 - 肛門機能不全の方の、肛門括約筋の状態を詳しく調べます。
 
肛門内圧検査
- 裂肛や肛門狭窄の方の肛門の大きさ、長さ、緊張の程度をくわしく調べます。
 - 肛門機能不全の方の、肛門の大きさ、しまり具合を詳しく調べます。
 
MRI検査、CT検査
- 痔瘻や肛門周囲膿瘍の場所や大きさ、深さを詳しく調べます。
 - 肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、子宮、卵巣などの内臓に異常ないかを調べます。
 
排便造影検査
- 便秘、排便障害の方の排便の仕方を観察します。
 - 直腸脱、直腸瘤などの大きさや程度をくわしく調べます。
 
病気の説明と治療方法の決定
- ひととおり診察がおわりましたら、病状の説明をイラストや写真を使って、わかりやすく説明します。
 - 痔を悪化させたり再発させない生活習慣の注意点をアドバイスします。
 - 痔の治療には手術、注射療法、薬物治療などがあり、それぞれの治療法についてくわしく説明します。
 - それぞれの治療法にかかる時間、入院の有無、費用や根治性、再発の頻度などをしっかり聞きましょう。
 - 最も大事なのは患者さんが自分の病状をしっかり認識して、納得して治療を受けることです。
 - ”時間がない””切りたくない”などの治療の希望があれば、医師にはっきり伝えることが大切です。
 - 場合によってはセカンドオピニオン(他の医師の意見)を求めることも患者の権利です。
 - 手術に関するよくあるご質問はこちらをご覧ください
 











